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2019.11.9 | |
岩木山を題材に大作 大鰐出身のこぎん刺し作家 貴田さん 日展に出展 |
「岩木山・落葉木輝け」と名付けた縦160a、横135aの作品は、昨年春から題材としている岩木山の四季で初めてとなる、秋の紅葉を表現した。 赤や黄の暖色系の糸は、隣り合った糸の色や光の当たり具合で印象が変化し、山や木の奥行きを感じ取れる。また、色の変化や山肌を自然に表現するため、こぎんでは珍しい曲線を描くことにもこだわった。 貴田さんは「枯れる直前の燃えるような紅葉がテーマ。曲線も刺しの基本を崩さず美しさを保つことにこだわった。全面を余すことなく刺し尽くした、とことんやり尽くした作品」と説明した。 来月には弘前市の夫の実家に移住する貴田さん。「これからは毎日、岩木山を眺め、豊かな自然や空気感なども表現したい。弘前で新しい仲間と制作に取り組みたい」と意欲を語った。 |