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2019.4.24
こぎん刺し作家貴田さん(大鰐出身) 現代工芸美術展に出展
 
       
「赤を主体にした作品にも挑戦したい」と話す貴田さん
 第58回日本現代工芸美術展が東京・上野の都美術館で開かれており、こぎん刺し作家の貴田洋子さん(大鰐町出身、埼玉県在住)が、新境地に挑戦した大作を出展、注目を集めている。24日まで。

 「お岩木山・道案内を。」と名付けた縦160a、横135aの作品は、これまでと同様に刺した裏地で岩木山を表現。ただ、今回は夕暮れから夜へと移り変わる時間帯をイメージし、これまで基調としていた白を一切使わず青を基調にした。

 貴田さんは「同じ青でも色の濃淡、文様の密度で印象が大きく変わる」とし、「白を使わず従来と異なる作品を仕上げることができたのだから、今度は赤を基調にしたり、白だけといった作品にも挑戦したい」と意欲を語った。