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2019.3.10
けん引役として活躍を   津軽三味線 澤田さん(弘前出身)名人位受章 
都内で祝賀会  門下生ら栄誉たたえる
 
       
 津軽三味線界の大御所で、日本郷土民謡協会から名人位を贈られた澤田勝秋さん(弘前市出身)の受章祝賀会が9日、都内のホテルで行われた。民謡歌手や津軽三味線奏者、門下生ら約300人が澤田さんの栄誉をたたえるとともに、民謡界のけん引役としての活躍を祈った。
澤田さんと門下生の合奏で幕を開けた祝賀会



名人位を贈られ笑顔を見せる澤田さん(右)
演歌歌手長山洋子さんの師匠でもある澤田さんは、数々のアルバムレコードに加え、海外も含めた公演など精力的に活動を展開している。

 また、芸歴50年超の重鎮として自身の演奏活動だけでなく、全国組織「澤田会」を率いて若手の育成にも力を注いでいる。
 その功績が認められ日本郷土民謡協会が2017年に創設した、第1回の名人位に津軽三味線界の代表として澤田さんが輝いた。

 祝賀会は澤田さんが門下生とともにじょんから節を合奏して幕開け。発起人らのあいさつに続き、同協会の加藤訓会長が「澤田さんをぜひ人間国宝にしたい。会場の皆さんで盛り上げてもらいたい」と呼び掛け、澤田さんに名人位を授与した。

 この日は民謡歌手の山本謙司さん(つがる市出身)との舞台での掛け合いや、長山さんの祝辞、細川たかしさんのビデオメッセージも披露され、祝賀会に華を添えた。

 最後に演奏を披露した澤田さんは「今の私があるのも妻のおかげ。これからも頑張るのでよろしく」と感謝し、一層の活躍を誓った。