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2017.3.9
銀座で津軽弁の詩  書家 吉澤さん  個展に近代詩文17点
 
       
東京・銀座で個展を開いている吉澤さん
弘前市の書家吉澤秀香さんの個展が東京・銀座の鳩居堂画廊で開かれており、青森市出身の方言詩人・高木恭造の詩などを題材にした近代詩文の作品が来場者の興味を引いている。
12日まで。
 
都内での個展は3年ぶりで、銀座では4回目の開催となった。今回は初めて近代詩文の作品ばかり17点を展示した。
 
高木の詩集「まるめろ」に収められた「生活(クラシ)―結婚(シュウゲン)の晩(バゲ)」を題材にしたものをはじめ、「もういくつねるとお正月―」「夕やけ小やけの赤とんぼ―」「柱のきずはおととしの―」といった童謡の一節を書いたものなどが並んでいる。
 
吉澤さんは近代詩文の作品ばかりを展示した理由を「やさしい気持ちになれる作品を見てほしいから」と語った。
 
都内で個展を開く際は、地元の津軽地方をPRすることを強く意識しているといい、高木の詩を題材にした作品については、津軽弁独特の雰囲気を出すため「(文字の)線にこだわった」と述べた。
 
展示は午前11時から午後7時まで。最終日は午後5時まで。