首都圏TOPIX 前の記事 もくじ 次の記事

2017.1.30
世界遺産へ機運醸成  北海道・北東北縄文遺跡群 フォーラムでPR
 
       
縄文文化の人類史的意義について講演した
ケイナーさん=29日、東京・有楽町
世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」をPRするための国際フォーラムが29日、東京・有楽町で開かれた。有識者ら3人が講演し、登録に向けた機運を高めた。

 フォーラムは本県を含む関係4道県などでつくる登録推進本部(本部長・三村申吾知事)が主催したもので、今回で6回目。約450人(主催者発表)が来場した。

 冒頭、三村知事が「縄文遺跡群を人類共通の宝として次の世代に伝えていくため、1年でも早い登録を目指している」とあいさつし、機運醸成への協力を求めた。

 続いて、昨年も参加したイギリスの考古学者サイモン・ケイナーさんが「海外から見た縄文文化の人類史的意義」と題して講演し、縄文文化が約1万年という長期にわたって持続したこと、人々が定住していたことなどに注目していることを説明した。

 そのほか、文化庁文化財調査官の鈴木地平さんが、登録を目指す上で「遺産を守る」という合意形成が地元でなされていることが非常に重要―と呼び掛けるなどした。