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2016.12.10 | |
感性と技術アピール 学生が弘前で洋服デザイン、縫製 来年3月、原宿で販売 |
弘前市内のアパレル産業強化を目指し、世界的なファッション教育機関「エスモード」と市が今年度進めている企画で、エスモードの学生がデザインし、市内の縫製会社が製品化する洋服は来年3月1〜6日、若者ファッションの発信地東京・原宿で販売されることが決まった。学生は多彩な自信作を用意し、縫製会社の関係者も自慢の技術をアピールしようと意気込んでいる。
販売する洋服は、東京・恵比寿にあるエスモードジャポン東京校の2年生らがデザインしたジャケット、スカート、パンツ。 通常であれば廃棄される余剰生地を素材に活用し、女性用を中心に計約50の型をデザインした。 学生は販売場所となるファッションビル「ラフォーレ原宿」で客層や商品の価格帯などを詳しく調査。それに基づき、8人程度が1組となり、計8組がそれぞれテーマを持ってデザインした。 高校生から20代をターゲットにし、中には起伏のあるデザインで人体を表現したり、わざと崩れたデザインを採用したりしたユニークなものもあり、いずれもセンスあふれる仕上がりとなっている。 販売する洋服は小ロットで作る計画で、9日には洋服の発注枚数や価格を話し合う会合が同校で開かれた。 参加した2年生の萩原智恵さん(20)は「パタンナーを目指しているので、就職する前に縫製会社とやりとりし、実際に販売する服を作ることができるのは大きな経験。とても勉強になる」とうれしそうに話した。 ラフォーレ原宿には期間中、専用のブースを設け、デザインした生徒たちが自ら店頭に立つ。 縫製はサッシュ弘前、アルファーソーイング、ワークス、センチュリーテクノコアの4社が請け負った。ジャケット、パンツ・スカートと担当を分け、作業を12月末ごろから始める予定という。 弘前市内の縫製会社は技術力に定評があり、サッシュ弘前社長で弘前市縫製企業協議会長の長尾次仁さんは取材に対して「今回の企画に感謝しており、ぜひ成功させたい。(デザインに対する)対応力を示したい」と意気込みを語った。 市側は「市内の縫製会社が自社製品を作るきっかけになれば」と期待している。 |