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2016.7.1
関さん惜しまれ引退 2、3年後 津軽へ 「晴耕雨読の日々を」
 
       
 東京・新宿の「音楽酒場ノアノア」で約50年間マスターを務めた弘前市出身の関登代雄さん(71)が、6月いっぱいで引退した。首都圏在住の県人には「2次会の店」としてなじみの酒場であり、マスターだった。関係者からは、引退を惜しみながらも、長年にわたって楽しい時間を共有した関さんに感謝する声が寄せられている。

ライブの最後は関さん(ステージ右)もマイクを握り、
来場者に感謝した
  「ノアノア」は創業68年という老舗の酒場。関さんは20歳そこそこで店を引き継ぎ、現在は株式会社「ノアノア」の代表取締役。

 当初は「ゴーゴー」が踊れる店、以降は生バンドの店などとして人気を呼び、現在はライブハウスとしても利用されている。

 関さんが東奥義塾高校の卒業生であることから、同窓会である東京塾友会をはじめ、県人会関係、各古里団体に2次会などで利用されてきた。

 関さんの引退を知って、6月はノアノアで送別の集まりが相次いだ。
26日には青森市出身のソプラノ歌手あべさとこさんが、「ノアノアさよなら感謝祭」と銘打ったライブを開いた。
あべさんは「関さんに背中を押され歌手活動を続け、CDデビュー10周年を迎えることができた」と感謝した。

 関さんはこの日、いつも通りにテーブルを回り来場者に応対最後は自身もマイクを握り「青春時代」などを熱唱した会場からは「長い間ありがとう」と感謝の声が相次いだ。

 関さんは「県人会に少しでも役立てたことがうれしい。ようやくゆっくり休める。2、3年後にでも津軽に帰り、晴耕雨読の日々を過ごしたいと思う」と笑顔で話した。