Dandy?渡邊のCity日記 vol.7  夢見心地の空中散歩 2012.4.23

 毎度のことですが、掲載のインターバルが長くてすいません。お待たせの第7弾は、タイトルから既にお察しの方もいらっしゃるでしょうが、そうなんです。ついに、ついにあの東京スカイツリーに皆さんより少しだけ早く上ってきたんです。どのくらい高いかって? 標準語ではとても言い表せません。「おろ〜ッ、たげ高い(たげ)じゃ」と津軽弁で表現するのが最も分かりやすいかと…。


 人選が難航?

 4月17日は東京スカイツリーのメディア向け内覧会(プレスデー)。各社3人までの制限があったため、さてどう人員を決めるかが問題。もちろん世界一高い電波塔なのだから、みんな上りたいのは分かっていましたが、これが意外にあっさりと決まってしまったのです。日ごろから間が悪いことでは定評?がある記者Sに当日の予定を聞いたところ、内覧会の時間帯は新たに就任したJR東日本社長のインタビューが入っているとのこと。即「S、アウト」で残る3人で申し込みました。
 
 結局、当日は営業Sも弊社の浮沈のカギを握るクライアントの広告出稿交渉のため、某代理店に張り付きスカイツリーを断念。大鰐町出身のDandy?と旧木造町(つがる市)出身のS女史(イニシャルがSばかりですいません)の最も喜ぶ(主催者側からすれば招待のしがいのある?)であろう2人で上ることになりました。
 
 
 マスコミ特権
 
 一般公開の前に日本が世界に誇る施設を体験できる−。こんな時が「マスコミ業界に入って良かったな」と感じる瞬間。そういえば、外国語が堪能なDandy?はこれまで海外の取材にも随分行かせてもらいました。第1回青森県青年の船では韓国、フィリピン、みちのく銀行関係ではロシア・ハバロフスクからシベリア鉄道にも乗ったし、バイカル湖にも。弘前市のアメリカワシントン桜まつり、さらにみち銀の20周年クルーズでは上海、香港、ホーチミンにも行くことができました。
 
 上海ではテレビ塔「オリエンタルパールタワー」にも上りましたよ。高さは467.9bで、東京スカイツリーができるまでは世界一高い電波塔でした。こちらもかなり高かったですが、それでも最も高い展望台が350b。スカイツリーは天望回廊の最上部がこれより100b高い450bですから、ハンパない″bウです。
 
 
 お上りさん¢S開
 
 先日の県人会花見で、北千住から東武スカイツリーライン(旧伊勢崎線)で住吉に向かう途中の車内からの眺めが、最も近い距離から見たスカイツリーでしたから、直下から見上げたスカイツリーはとにかく高いし、でかい!! 「よぐ、こったらモノ造ったもんだ」が率直な感想。写真はよほどの広角レンズでないとファインダーに納まりません。
 
 抑えきれない興奮を覚えながら、いざツリー内へ。まずは1階団体フロアの隅田川デジタル絵巻が迎えてくれる。グラフィック壁画と映像モニターで江戸、東京の風景や営みを紹介してくれる。さすがはお江戸「粋だね〜」ってが。
 
 そして、4階のチケットカウンターでQRコード読み取り式のチケットを受け取り、フロア350(高さ350b)の天望デッキまでわずか50秒の高速エレベーター「天望シャトル」に乗り込む。途中、2度耳がキーンとなり、つばを飲み込んで調整。「酸素マスクいらねべが」とS女史とふざけていたが、酸素は薄くはなくても確実に気圧の差は感じました。
 
 「わい、たげじゃ」が第1声。都庁をはじめ高層ビルが建ち並ぶ新宿や東京ドーム、眼下を流れる隅田川などが視界に飛び込む。この日はあいにくの曇り空で、春霞がかかって遠くに富士山を望むことはできなかったが「絶景かな」と一句詠みたくなる心境…って、「オメいづがらそっただ文化人になったのよ」って笑わないでください。またツリー近くに住むS女史の高級?マンションも見え「地震でツリー倒(おけ)れば、マンション全壊だべな」といらぬ心配も。
 
 
 ビビリ発覚!
 

 340b地点には足元から地上が見えるガラスの床がある。2層式の強化ガラスのため、その上で飛び跳ねても大丈夫(当然です)だそうですが、高さが高さだけにその上に立つとやはり足がすくみ、腰が引けているDandy?がいました(というか、S女史に動かぬ証拠写真を撮られました)。「ワだっきゃ、なもチキンハートでねばて、本当におっかねんだって!」。
 
 フロア340から350にかけてはスカイレストラン、スカイツリーカフェ、ショップもあり、何と言ってもおしゃれなだけに女性を中心に人気スポットになること請け合い。
 
 
 ついに最高到達点へ
 
 そして、350からシースルーの天望シャトルに乗って、445bの天望回廊へ。ガラス張りで、らせん状の上り坂110bを自力で歩いて登りながら首都圏を一望できるスカイツリー一番の売りポイントです。季節や時間帯、天候によって変化するオリジナルの音響、さらに夜には「粋」と「雅」にライティングが変化、日中とは違った雰囲気が楽しめるそうですよ。
 

 最高到達点は451.2bで、その名も「ソラカラポイント」。床のLEDと両壁のガラス面によって浮遊感や大空の広がり、地球の丸みが体験できる不思議な空間演出となっています。
 
 最後に東京スカイツリーに上ってみて感じたのは、昼より夜の方が夜景はもちろん天望回廊(ツリー本体も含めて)のライティングの美しさが味わえていいかと。昼に上るなら空気が澄んで晴れる日が多い冬が最適ではないかということです。
 
 ps.
 
 20日付「津軽ごだく帳」で「海外メディア」というタイトルで掲載した内容はフィクションであり、登場人物もS女史となっていますが、実はDandy?が心の中で発していた言葉でした。S女史の名誉のためにとりあえず訂正し、今後もごだぐネタの提供者であり続けるとの確約を得たことを謹んで報告させていただきます。



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