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2019.9.23
「やり切った。幸せ者」  元誉富士 部屋付き親方に 「強い力士育てる」
 
       
 大相撲の元誉富士の楯山親方(34)=本名三浦歓之、鯵ケ沢町出身=が22日、東京・両国国技館で、伊勢ケ濱親方(元横綱旭富士、つがる市出身)と共に引退会見に臨んだ。
現在の心境を「やり切った。すっきりした気持ち」とし、力士人生については「関取になって親方にまでなれるとは。本当に幸せ者だと実感している」としみじみ語った。
今後は部屋付き親方として「強い力士、しっかりとした人間を育てたい」と意気込みを語った。   

引退会見を終え、元安美錦の安治川親方(左)から
花束を贈られた元誉富士の楯山親方
 近大を経て2008年初場所に初土俵を踏み、12年初場所で新十両、13年夏場所で新入幕を果たし、最高位は15年九州場所の西前頭6枚目。

 肩などのけがで十両を陥落し、昨年九州場所は幕下13枚目で大きく負け越し、その時点で引退も考えた。
再起を懸けて肩を手術し、3場所連続の休場を経て復帰した名古屋場所は序二段14枚目で6勝を挙げた。
ただ、「最短で上がれなければ辞める」と決めていた今場所、三段目52枚目で3敗を喫したため引退を決断した。

 会見の冒頭、「応援してくれたファンや青森県民、厳しく指導してくれた、私に関わった皆に感謝したい」とあいさつ。
今場所は「押しているつもりでも力が入らない。体のバランスが悪くなり、これでは相撲が取れないと考えた」と語った。

 思い出の一番には十両だった14年名古屋場所で栃ノ心関を破った相撲を挙げ「元三役に勝って自信がついた」と振り返ったる。