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2019.1.24
津軽家ひな道具興味深く 県外初公開  多様な道具、目玉に
 
       
 県外初公開となる津軽家のひな道具などを展示する「百段雛(ひな)まつり青森・秋田・山形ひな紀行」が、東京・目黒のホテル雅叙園東京で開かれている。3月10日まで。

丁寧に作り込まれたひな道具に見入る見物客
  同ホテルは毎年、各地の歴史あるひな文化を紹介する「百段雛まつり」を開催しており今年で10回目。
館内にある展示会場の「百段階段」は、1935年建立の木造建物の俗称で、趣の違う七つの部屋を階段99段がつないでいる。

 目玉展示の一つ旧弘前藩主津軽家のひな道具は、最後の藩主・津軽承昭が明治時代にあつらえたとされる「蝋色笹唐草御紋付(ろいろささからくさごもんつき)雛道具」(弘前市立博物館所蔵)。全長16bの展示ケースには乗り物(かご)、書棚貝桶など細部まで丁寧に作り込まれた多種多様な大名道具100点余が並べられ会場を訪れた人々が感心しながら見入っていた

 津軽家のひな道具について、学芸員の梶野桜さんは「これだけの数、それも状態の良さは全国でも珍しい。百段階段という博物館とは違った空間での展示も楽しんでほしい」と話した。
会場には下川原焼のひな人形も展示され、手仕事ならではの表情の違い、鮮やかな彩色などが人気を集めている。