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2017.2.12
版画の魅力 世界へ発信   日本板画院選抜展 竹林さん(青森)の作品も
 
       
竹林さんの作品(左側の二つ)などが並ぶ「選抜展」
=東京都港区

 日本板画院会員の作品を展示・販売する「選抜展」が東京都港区の元麻布ギャラリーで開かれており、青森市の竹林嘉子さん(73)の銅版画など会員36人の計約110点が来場者を魅了している。17日まで。

 日本板画院は1952年に棟方志功の呼び掛けで結成され、展示会「板院展」を開いている。
選抜展は2020年の東京五輪を見据え、版画の魅力を世界に一層発信しようと、今回初めて開いた。展示作品は外部の2人が会員の作品から選抜した。

 展示作品は風景画、静物画など多彩で、本県唯一の出品者となった竹林さんは東日本大震災の被災地をテーマにした4点を出品。そのうち、「北の地〈港のカフェ〉」(17年)は「被災地にあるカフェが被災者の心の復興につながる場であってほしい」(竹林さん)との思いを込めた。

 展示会は午前11時から午後6時まで。17日は午後3時まで。