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201610.05
こぎんの可能性多彩に 本県出身デザイナー 山端さん都内で個展
 
       
古作こぎん(左の3枚)、その模様をデザインしたポスター
(右)などを展示した山端さん=4日、東京・浅草
 おいらせ町出身で東京都在住のグラフィックデザイナー山端家昌さん(33)の個展「こぎんワールド」が4日、東京・浅草で始まった。
弘前市岩木地区の石田昭子さんが収集した古作こぎん、それに基づき山端さんがデザインしたポスターなど、多彩な展示物が来場者の興味を引いている。

 山端さんの個展は2012年に弘前市で開いて以来となり、都内では5年ぶり。
「こぎん刺しが持つデザインとしての無限の可能性を知ってほしい」と、サブタイトルを「〜津軽こぎん刺し×デザインの研究〜」とした。

 会場の「アミューズミュージアム」には、石田さんが収集した古作こぎんの農作業着、それに基づき山端さんがデザインしたポスターやアクリル製のオブジェを展示した。

 山端さんがデザインしたこぎん模様のマフラー、バッグなども展示・販売。
大鰐町の温泉旅館「星野リゾート 界 津軽」の「津軽こぎんの間」など山端さんが携わったプロジェクトを紹介している。

 山端さんは「初日は、青森県を訪れてこぎんを知った人たちも訪れてくれた」と喜び、自らの活動が弘前市などの観光振興につながることを願った。
 個展は23日まで。11、17日は休館。