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2016.4.14
西目屋村と長崎・島原市が協定 観光に水陸両用バス  共同運行検討、連携も
 
       
協定に調印した関村長(右)と古川市長
=13日、東京都内
 西目屋村と長崎県島原市は13日、共同で観光プロモーションなどを行う協定を締結した。
両市村は水陸両用バスを観光に活用しようしている点など共通点があり、今年度は、将来の水陸両用バス共同運行を視野に入れたモニターツアーをそれぞれ行い、世界自然遺産の白神山地、島原半島ジオパークといった地元の観光資源をPRする。

 同村の目屋ダム湖「美山湖」では、津軽ダム工事事務所がこれまでに水陸両用バスの活用実験を実施。
これらを踏まえ、村は16年度に完成予定の津軽ダム湖「津軽白神湖」の周遊ツアーを念頭に、同年度内に水陸両用バス1台を購入する。
一方、島原市も昨年度、島原半島ジオパークなどを水陸両用バスで巡るモニターツアーを行い、定期運行を検討していた。
 同村によると、水陸両用バス(44人乗り)は約1億円と高額な上、同村では冬期間の活用は難しいこともあり、バスを最大限活用する方策として両市村の共同運行計画が持ち上がった。

 水陸両用バスのモニターツアーは国の「地方創生加速化交付金」(西目屋村1800万円、島原市4000万円)を活用し、島原市が夏までに、西目屋村は紅葉が見頃の秋にそれぞれ実施する予定。それらの集客状況を見ながら、同村のバスを来年度以降どのように共同運行するか両市村で検討する。

 このほか、両市村共同の観光プロモーションも夏から秋にかけて東京都内などで行う。
 13日は都内で両市村の協定締結式が行われ、関和典村長、古川骼O郎市長が協定書に署名。関村長は「今回の事業を核として、いろんな方面で連携し、地方から元気を出していきたい」と話し、古川市長は「水陸両用バスは開放的な乗り物で、自然の素晴らしさを体感できる。ぜひ両市村に来てほしい」とPRした。

 両市村は直線距離で約1200`離れており、“日本一離れた自治体間連携”としてもアピールしたい考え。