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2016.2.13
「辻が花」の美アピール「ジャポニスム」東京大会  染色作家田澤さん作品展示
 
       
作品展示で「辻が花」の美をアピールした田澤さん(左)
 日本の心と文化を見つめ直す活動を展開している「ジャポニスム振興会」は11日、東京・品川の品川プリンスホテルで「ジャポニスム2016東京大会」を開いた。
日本の伝統芸術の紹介もあり、田舎館村出身の染色作家・田澤たか子さん(都内在住)が、辻が花の技法で制作した着物や帯を展示した。

 東京大会は、ジャポニスム振興会(会長・大谷暢順本願寺文化振興財団理事長)の設立1周年を記念し開かれた。舞台では能、古武道、日本舞踊、和太鼓のコラボなどが繰り広げられた。

 舞台となったホール前には展示コーナーが設けられ、人間国宝の漆芸作家・室瀬和美さんの作品、新撰組の近藤勇、土方歳三の愛刀などが展示され、注目を集めた。

 田舎館村に染め工房「桃雲舎」を構える田澤さんは、津軽の植物染料を使い、絞り染めの後で絵を描く辻が花の技法による「東雲地竹文 着尺」などの作品を展示。
 訪れた人たちは、津軽の風土や技法について熱心に質問していた。
 田澤さんは「格式の高いところで作品展示ができ、とても光栄です」と話した。