歯医者で働いて23年?24年?になるワタシ。
昔は(という言葉でくくっていいのか悩むけど)「患者さん」と言っていたのが、近年は「患者様」と言うようになってきた。
医療機関もサービス業になってきたのである。
その「患者様」の男性のお一人が予約をとっている時に、「やっぱり髪切ったんですね」とおっしゃる。
???
「やっぱり」の一言が少し気になったが「そうなんですよ、いつもまとめてたら前髪が薄くなっちゃって、ははは」とそのまま答えた。
そうしたら「あ、いつも新聞で見てるんで」という言葉に、ワタシは赤面してしまったですよ。
ワキの下にドッと汗が出たような。
読んでくれてたんですね、ワタシがまめこです、へぇ、って頼りないご挨拶。
確かに前髪が禿げたと書いた記憶がある。
びっくりしたぁ。
そういえばひyoこchanスタートの頃に「インターネットっつうのはパプアニューギニアの人が開けて見るかも知れないんだぜ」って変なこと言ってた人がいたけど、これはあながち嘘ではなかったようだ。
久しぶりに会った友達に「ガスレンジの使い心地はどう?」などと我が家の「いきなりガスレンジ即日交換事件」のことをふられたのもつい最近のことだし。
ひyoこchanを書き始めた頃は「向田邦子賞を狙うべ」なんて豪語してたけど、ほど遠い話になってしまったな。
もう少し高尚なことを書けたら良かったんだろうけど、素が下世話にできてるからなぁ、どうしようもないんだよねぇ。
けれどもこの度の「患者様」には感謝感謝です。
駄文を書くのが道楽の歯医者の受付っつうのも悪くないって思わせて頂きました。
患者様は神様です、の心で仕事をしたら点数も上がるかしら?
って言っちゃうところが高尚じゃないんだよね。
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