2006/11/17
「禁を破る

ひよこちゃんへ

寒くなってきましたが風邪などひいていませんか?

この前の手紙ではかなりいばって「禁酒中です」と書きましたが、やはり、と言うべきか案の定と言うべきか四日限りの幻に終わりました。

三日で挫折した禁酒の友には「すごいすごい!」とお褒めの言葉をもらいましたが、それさえも保育園児が「上手に描けたねえ」とどちらが上かわからない絵を褒められた時のそれと同じような意味合いのものであったと思われます。

スポーツの世界では、限界に挑戦すると賞賛されるようです。
ですがワタシの挑戦は失笑をかって終わりました。

この季節は鍋ものがおいしくて、ビール党のワタシも熱燗にしようかなと考えたりします。
そんな楽しい選択をどうしてやめようなんて思いついたんでしょう。

そんなわけで「三日坊主」と「挫折」が自分の人生の核なんじゃないかということにいうことに最近気がつきました。

ワタシに甘い実家の祖母は、ちゃらんぽらんなワタシの行いを見るたび「それもよかろう」とにこにこ笑ってましたっけ。
ビールにしても熱燗にしても冬の鍋はうまい!どちらを選んでも「それもよかろう」です。

「禁」を与えて「禁」を破る。
禁酒破り初日のビールがこれまたうまい!
ひよこもワタシも何も達成せずとも、何度も何度も「初日のビール」を味わえる幸せに酔いしれましょう。

あ、ひよこは禁酒なんか考えたこともないか。
それじゃ毎日「初日のビール」だな。
ま、それもよかろう。
しおまめこより
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