東京雑感   遊びにおいでよ 都会さI 2007.1.26

「プロローグなんだばって」
 ひyoこchanや。おらは毎日のように満員の地下鉄で通勤しているだ。
都会だぉん。どごさ行っても人であふれ、にぎやかだよ。
少し慣れできたはんで、いづまでもたまげでばかりもいられないけどね。
 
前に単身で寂しいって思ったけど、十人十色っていうか、人それぞれ悩みもあれば喜びもあるんだろうし、職業は、趣味は何だべとか、カジュアルな恰好したカップルや親子連れを見れば、どごさ行くんだべって人様のことを考えでだら、急に楽しぐなってさ。
笑わねんでけろ。車内で人様の服装やファッション、仕草・態度なんかから妙に人間模様みたいなものを感じるのよ。失礼にならないよう視線を宙にやってでも、何となく様子は分かるものだね。
 
古里・津軽では暖冬で雪が少ないんだって。今は滑れるようだけど、スキー場関係者は一時アダマ抱えたべな。地吹雪ツアーは申し込みをストップしたって聞いだし、屋根の雪下ろし体験なんかもやり甲斐ないかもね。
並んでも食べたい!?(銀座で)

 
田舎者のおらが勝手に思うんだけど、満員のぎゅうぎゅう詰め電車への乗車体験とか、味の名店の長蛇の列に並んでとことん腹へるまで耐えるとか、そんな体験ツアーどんだべね。
逆転の発想で物事をとらえれば、都会暮らしもまんざらでないし、楽しぐなるよ。どう思うひyoこchan…。
 
「感心して読んでるじゃ」
 東京ページのみんなの広場に掲載している「しおまめ子のわいは〜ひyoこchanや!」を読んでいつも感心しています。田舎の日常の何気ない出来事を断片的にシリーズで紹介しているのですが、しおまめ子さんの感性の豊かさ、ユニークさは面白くていいです。一度、彼女風に表現してみたかったのです。パクってごめんなさい。


 「我慢さねば…」
 最近、通勤電車に乗って思うのは、乗客が一様に着込んでいるため座席が窮屈なこと。体に触れないように気を使う夏場とはあきらかに違う。つり革につかまっていても体がぶつかり合うし、着ぶくれしているせいか“押しくらまんじゅう”も大胆になって身動きがとれないことも。
 車内は暖房が効いていて、前の人の体臭や防寒着に染みこんだにおいが気になって、息を止めてみるが、肺活量が乏しいのですぐに限界がくる。そこは忍の一字。同僚と話し込むサラリーマンの口臭が気になったり、居心地が悪いと次の駅までが非常に長く感じられる。せいぜい3分程度なのに。
 

 「あぎらめだじゃ」
 帰宅時は渋谷駅の次で降りるので、出口付近の座席のつり革につかまるのが自分のベスト

通勤電車はいつもこんな感じ
それでも車内はまだ余裕があるはず
ポジション。両ドアの延長線上にいると押しくらまんじゅうに付き合わされるはめになるのだ。前にも書いたが、自分が利用する地下鉄は都内でも有数の混雑路線で、ベストポジションを確保するのは容易でない。
ある日、出口に近い座席前の通路にいたら、渋谷駅でどっと乗り込み、どんどん中央に押された。 
私がいう通路とは、座席前のつり革をつかんでいる人と人の間のことで、気が付いたら左右をOL風の若い女性に挟まれていた。
最悪のポジションだったが、内心「まぁいいか」と思ったのもつかの間、次の降りるべき駅で身動きできない。なぜか声が出ず、観念して次の駅で乗り換えて戻った。
 


 「映画見だ?」
 女性に挟まれて悪い気がしなかったのは確かだが、スケベ心はなかったように思う。それは天地神明に誓って言える。自分の意思に関係なく、偶然そうなったのだから
 白状するが、そんなことがこれまで2度あった。周防正行監督の映画「それでもボクはやっていない」が今月20日に封切りされた。無理くり動いて、映画のように「いま痴漢したでしょ」なんて濡れ衣をきせられたらどうしょうもない。
  
 「他人事でないのさ
映画では就職活動中の主人公が痴漢容疑で現行犯逮捕される。容疑を否認するも拘留、起訴され、その後に「有罪率99・9%」という刑事裁判が始まる。
 実話をベースにした映画で、痴漢えん罪の現実を思い知らさる。映画だからと他人事には思えない。車内が混み合ってきたら、鞄や持ち物は棚に置いて両手でつり革を持つようにしている。
 
電車がすいている日は、宝くじに当たったみたいに「ラッキー」と口笛を吹きたい気分になる。だから朝夕の通勤は本当にはらはらどきどきで「毎日が刺激的なんだじゃ」。
                
万年青年Y

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