東京雑感   60` 肥えだ!いや超えだ 2006.8.24

 「ゲッ、61`?」
 
 盆に帰省し、わが家でのんびりと風呂につかった。
こんなに開放的な気分でお湯につかったのは何カ月ぶりだろう。
都内のマンションは浴槽が小さく、汗を流す、次は体を洗うなどと作業的になりがちで、空間がもたらす心理的な影響、功罪を考えずにはいられない。
 夏の昼時、風呂あがりはそう快で、鼻歌交じりで気分よくヘルスメーターに体重をあずけた。

 数値は61.4`。

ぼやけて見えたので目を見開いた。
掟破りの60`の大台を軽々とオーバーしているではないか。
思わず「ウーンッ」とうなってしまった。


 「若さが売りだのに…(^^;)」
 
そういえば7月の末あたりから膨満感というか食後しばらく腹がきつかったり、歩いていて腰のキレが悪いと感じていた。
メタボリック症候群が騒がれたのはついこの前。ウエスト85a以上は要注意だって? 
万年青年を自負するからには肉体的にも若くありたいもの。(無理くり自分に言い聞かせようとしている)
 体重はこの十年来58`前後で推移し、自分にとってはそれがベストだと思っていたし、春に東京に赴任する前は59`はなかった。そんなだから体脂肪率も22%に増えている。

「前は18%だったのにね」。
のぞいた妻が同情とあきらめ、両方入り混じった表情で言う。
体脂肪率は計るたびに数値が変わるのであまり信用はしていないが、何度やっても10%台に戻ることはなかった。

 「腹筋やったんだばって」 
 自分で言うのもなんだが、どちらかというときゃしゃな体躯で、それでいてちょっと筋肉質。腹なんかは部屋で腹筋を4、5分、それを3、4日やるだけでけっこう引き締まった(?)ものだが、今回はなぜか様子が違う。
 
 3週間以上も前から思いつくままに部屋で腹筋をしたが、効果が感じられない。
いつだったか寝床から起きようとしたら腹に力が入らなかった。体を横にして起きたが、その時「これはやばいかも」と胸騒ぎを覚えた。
 
 己の太鼓っ腹を想像しながら(現実を直視したくない)「こごであきらめでは大変」と一念発起、弘前にいる1週間で60`ジャストまで落とした。
腕立て伏せや家にある健康器具を使ったり、夜はゴルフ練習場に出掛けて汗を流した。
50`台復帰は目前。
 ゴルフは7月に始めたばかりで初心者も初心者。いずれ「東京雑感」で取り上げることにする。

 「スマートだったんだ」
 
過体重の影響は昔から腹に現れた。
ウエストは入社時70a。やせていて、当時はトラッド(トラディッショナル)に凝って「VANショップ」に行ったりした。
20年前の結婚当初が73a、ここ10年くらいは76aを維持してきたが、それはもうきついかも。



地元の百貨店にサマースーツがとり置きしてあった。
紳士服コーナーの担当者が「いいのがある」と妻に薦め、帰った時に袖を通すことにしていたもので、担当者が会うなり「体形は変わってませんね」と言いながら、一瞬だが視線(¬з¬)σ を私のウエストにやった。
 
彼は服飾のプロ。前に購入したことでサイズを頭に入れている。
案の定、試着したらピッタリ。値引きは暗黙のうちで、即買いとなった。

で、ズボンのサイズは78a

でもピッタリすぎて「これだば油断さいね。節制さねば…」。悲鳴を上げたくなった。


万年青年Y

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