東京雑感  笑わないでけろ 2006.5.25

 「がんばれニッポン!」。

ヘアースタイルが変わった。こんなにさっぱりしたのは入社間もない総務局時代に5分刈り、いや7分刈りにして以来のこと。
髪を立てれば“世界のナカタ”を彷彿させる? 

 サッカーW杯ドイツ大会の開幕を来月に控え、遅ればせながら髪形だけでもサポーターになった気分だ。撮影のために髪を立てたので、短く見えないかもしれない。本当はもっと短いほどいいらしいのだが…。

 若者の街・原宿で働いている姪(めい)にカットしてもらった。
美容店がしのぎを削る激戦地で、かつ彼女の店は歩合制。指名客をどれだけ取るかで手取り額が決まる。技術やセンスがなければ生き残れない厳しい世界にあって、深夜まで働き通すことは珍しくないという。

 らいだ
 女房が今月半ばに上京した際、姪と会って夫婦で近況を聞いた。指名が減って給料が少なかった先月は家賃の支払いや定期などを買うと残りはいくらもなく、食べるのがやっとだったとか。
 それならと彼女にアポをとって原宿に出掛けた次第。話をしながらの30分、40分はあっという間。終わって鏡を見た。思ったより短く「やらいだ」ってのが感想だが、どうするかと問われ「任せるよ」と答えた時に彼女がいたずらっぽく笑ったのを思い出した。
髪形ははやりの「ソフト・モヒカン」とか。

 いいばしだ
 最初こそ気恥ずかしかったが、これがなかなかいい。洗髪やブローが楽なうえ、セットが自在で自然な感じにしても違和感がない。何よりバシッと決める必要がない(決めようと思えばできなくもない)。
 最近は髪が薄くなったし、異性に目覚めてこのかた何十年も髪に気を使ってきたのがバカみたいに思えてきた。何か呪縛から解き放たれたような開放感がある。

 プロだじゃ
 そんなことで姪には感謝している。南津軽郡田舎館村出身の26歳。150 aに満たない小柄な彼女だが、店では大きく見えた。ファッションの最前線、激戦地で頑張っている気概が感じられた。心配する義兄には「娘(姪)は大丈夫。心配ない」と言ってやりたい。

 支社の女史に言わせると、カット2730円(別に指名料525 円が必要)は相場の半額らしい。競争が激しいだけに、リーズナブルな料金設定にせざるを得ないのか。「カットしたいお友達がいれば紹介して」と頼まれている。ここで店名や彼女の名前を明かすのはためらわれるので、応援してくださる方は連絡をください。店は完全予約制です。
              

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