東京なりゆき通信2016 vol.13 | 銀座のアーク灯 | 2016.10.5 | |||||||
ガス灯が横浜にともったのが1872年。石油ランプの街灯が日本橋にお目見えしたのが1874年。そして電気の街灯が銀座に設置されたのが1882年、明治15年のことだったのです。その明るさは「一にお天道様、二にお月様、三に銀座のアーク灯」とたたえられたそうです。 関東大震災とも戦時中とも言われているらしいのですが、そのアーク灯はいつしか銀座から失われます。ですが銀座の歴史遺産を復活させたいという関係者の思いが実り、1956年に記念塔が設置されました。もちろん、日本で初めてアーク灯が設置された、その同じ場所に、です。アーク灯は老朽化のたびに建て替えられ、今回は2012年以来4年ぶりの復活なのだそうですよ。 記念灯の柱には「明治十五年十一月 ここに日本で最初の電灯をつけ不夜城を現出した」という記載があります。不夜城。最近あまり聞きませんが、確かに不夜城の雰囲気が今も銀座にはありますよね。ただ、どこもかしこもネオンが明るくて困ります。特に銀座は。さあさあ、アーク灯の写真撮ったから今夜は寄り道せず帰ろうっと!
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