東京なりゆき通信 vol.8  大江戸まつり 2015.8.24

 まだまだ暑いのは暑いのですが、それでも夕方は少し涼しさを感じるようになりました。
8月22日。せっかくのお休みの日なのに、暑さを避けてマンションに閉じこもりっ放しというのも
浜町公園で行われた大江戸まつり盆おどり大会
なんなので、夕方、ちょいとご近所を散歩。隅田川で涼風に当たろうかと向かったところ、人の流れは浜町公園へ。浴衣姿の人たちがどんどんそちらへ歩いていきます。「大江戸まつり 盆おどり大会」なのだそうです。

 盆踊りと言えば、古里の、今は廃校になってしまった小学校の、グラウンドでやっていた町会のイベントを思い出しますが、ここは東京都中央区。さすがに規模が違います。メーン会場に向かう通りには提灯がずらりと並び、祭りへと誘います。情緒あふれる、なんともいい雰囲気でした。各都道府県のアンテナショップも出店しており、人の列はなかなか前に進みません。よく見ると、あらま、青森県のテントでは生の「嶽きみ」が飛ぶように売れているではありませんか。

メーン会場に向かう通りは
人でいっぱい






青森県アンテナショップのテントは大にぎわい

北海道のアンテナショップ
からつい買ってしまった
ビール
何となくうれしい気分になり、そちらに近寄ったのですが、人混みにポンと押し出された先は北海道物産テントの前。本県産をのぞきたかったのにと思いながらも、若い子に「北海道限定のビールですよ」と勧められ、迷わず「1本!」。
汗だくになっていたのでそのまま広場に出て一気に飲み干しました。
 本来、ビールはあまり飲まないのですが、東京に来てからは会合の「乾杯」「乾杯」で結構飲むようになっています。しかも今年の酷暑。飲み会でも「まずビール、生ね!」が通例になりつつあります。だめですね。まあ反省は多々ありますが、このときばかりはお腹のでっぱりや体重は気にせず、まずは水分補給を優先。これも熱中症予防とご理解ください。
 
 さてメーン会場。広々としたグラウンドの中心に見事なやぐら。町会などの単位ごとなのか、参加者がきれいな踊りの輪を二重、三重に作っています。その外を見学の人たちが取り囲んでいる。そういう「布陣」でした。隅田川から風が吹き込んでいるのか、グラウンドの広さがそう思わせるのか分かりませんが、会場はさほど蒸し暑くはありません。そのせいか、しばし見とれてしまいました。盆踊りをこれほど長く見ていたのは初めてでした。もちろん全員が浴衣ではないですが、老若男女とも動きやしぐさが実に「粋」なのです。
 
 
べったら漬けのテントなどもすごい人気でした
帰り際、会場を見回すと、出口近くにもテントの列が。「べったら市」「せともの市」など、さまざまなのぼりが立ち並んでいました。べったら漬けのテントでは漬物が4袋で1000円。正直、安いのか、そうでないのか分からなかったのですが、大根のべったら漬けがほしくてついつい買ってしまいました。娘にメールしたら「それ、1人で食べられるの?」。確かに。朝ご飯だけはお米とみそ汁でしっかり食べていますし、もともと漬物は大好きです。でもこの4袋、賞味期限までに「完食」できるかどうか。
 
 それにしてもこの日以来、部屋にべったら漬けの「甘く危険なかまり」が漂っているのが、どうにも気になるのですが…。




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