東京なりゆき通信 vol.4  5月 2015..5..29

 言っても仕方ないと思いつつ、つい口に出てしまう。「暑い!」。津軽から出てきた者には、もう耐えられない暑さです。まだ5月だというのに…。私、大丈夫でしょうか? この夏。
5月の夏日が史上最多となった東京。
2日連続の真夏日という、これまた記録的な暑さなのに、
銀座はいつも通り、すごいにぎわいです。
(銀座4丁目交差点)



 そう言えば、4月はじめのあいさつ回りで代理店の方から「東京の夏は異常ですからねぇ」と涼しげな顔で言われたのを思い出します。普段でも異常なのに、今年はそれを上回るさらに異常な様相。
 
 妙なジンクスがあります。私の勤務先が変わると不思議なことに、なにかしらの天変地異があるのです。入社した1983年の春は弘前公園の桜が記録的な早咲き。祭りが開幕した時は既に葉桜という状態でした。「今年の4月、なんが、おがしぃんでね」と言っていたら、5月にはあの日本海中部地震。整理部に変わった1991年の秋には「台風19号」でリンゴが壊滅的な被害を受けました。五所川原支社に赴任した1993年は記録的な冷夏で、コメがほとんど収穫できませんでした。記憶にありませんか、コメ不足となってタイ米などが輸入され話題になった、あの年です。

 さて、東京の話。5月26、27日と2日連続の真夏日。それだけではありません。25度以上の夏日が観測史上最多となる19日となったのです(27日時点)。東京の人がびっくりする位の暑さなんですから、津軽から来たばかりの私はもはや「無言絶句」の状態。

 「今からグロッキー状態でどうするの。梅雨になればじめじめして大変なのよ。今はまだいい方」とか「30度あるけどきょうは風があってすがすがしい」などと東京暮らしの長い方々から言われますが、なにをか言わんや。暑いものは暑い! へずねものはへずね!

 しかし、仕事でこちらにいる以上、やるべきことはしっかりやらねばなりません。一緒に赴任したO君は顔の汗をタオルで拭き過ぎて皮がむけたと言いながら、きょうも汗を拭き拭き取材しております。そんな後輩の頑張りに少し元気をもらいながら、前向きに取り組もうと、気持ちを奮い立たせています。

 そんな中、先日の会合でお会いした方たちからいくつかファクス、メール、お手紙をいただきました。「休肝日過ぎた頃にまた○○でお会いしたいと思います」「私は『あぁ、上野駅』を忘れませ
有楽町で見つけた夕張メロンソフトクリーム。
ちょっといいお値段なのですが、
暑さのせいでしょう、飛ぶように売れていました。
私が選んだのはメロン、バニラのミックスです。

ん」「津軽とは違う毎日でしょうが、今後のご活躍を願っています」などなど。ホント、皆さん、あったかいんだから…。さりげなく文中に綴られた「微力ながら青森県発展のため頑張ります」という決意にじ〜んときました。皆さん、本当に古里を愛しているのですね。

 人生の先輩にあたる方々からのお便りは、私にとって、あったかい「5月の暑中見舞い」となりました。ありがとうございました。とびっきりの汗かきで暑がり(実は寒がりでもあります)の私ですが、これからもよろしくお願いします。
 
 気分を変えて暑い街を歩いてみました。銀座は連日の暑さなのに相変わらずのにぎわい。皆さん、お元気ですね。有楽町では北海道の夕張メロンソフトクリームを見つけました。ちょっといいお値段でしたが、いい甘さ、いい冷たさ。慌てて食べて頭にズキーンときましたが、しばし暑さを忘れさせてくれました。さあ、週明けから6月。暑さにめげず、前進、前進!

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