5月9、10日の土日。人形町に何やらにぎやかな囃子(はやし)が。ついつい誘われて外へ出てみると、御輿(みこし)の運行でした。しかも1つ、2つではありません。
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人形町はもちろん、蛎殻町、浜町など各町会、 |
その町会でこれまたいくつかに別れた団体が、 |
あちこちで御輿を担いで練り歩いているでは |
ないですか。 |
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人形町も頑張っておりました |
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子ども御輿も元気いっぱい |
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町御輿も勇ましく
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何のお祭りなのかと思ったら、神田祭なのだそうです。津軽生まれの私にはぴんときませんでしたが、京都の祇園祭、大阪の天神祭と並ぶ「日本三大祭り」の1つと言いますから、すごい祭りなのですよ。しかも大祭は隔年とか。そう2年に1回の開催。それを赴任したその春に見られたというのはなんともラッキーでした。
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人形町を行く行列 |
私が見ていたのは町御輿のいくつかにすぎません。見せ場は千代田区にある神田明神への御輿宮入など。 それでも、まさに時代絵巻である「神幸祭」(というらしいです)の行列が、人形町の大通りを通りましたし、10日にはBSジャパンで御輿宮入の生中継もありましたので、神田祭のなんたるかをちょこっとは理解し、楽しめました。
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見物人も大喜び |
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その神田明神、今年は遷座400年という節目なのだそうです。江戸城増築のため遷座したのですが、私は先月、徳川家康の没後400年を記念した「大関ヶ原展」を見たばかりでしたので、「400年」とか、「徳川家」とか、なんともいいタイミングで東京にいるなあと、ほくそ笑んでおります。
さて、神田明神にまつられているのは、まず「一の宮 大己貴命(おおなむちのみこと)」。これは「だいこくさま」のこと。「二の宮 少彦名命(すくなひこなのみこと)」は「えびすさま」、「三の宮 平将門命」はそうあの平将門です。人形町通りの行列で「一の宮…」とかののぼりを見ても全然何のことか分かりませんでしたが、さすがに平将門だけは知っておりました。将門が神様としてまつられる経緯など、事前に勉強していればもう少し行列見物を楽しめたのかもしれません。
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これが神田明神です |
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御輿の担ぎ手の若者、見守るお年寄り、元気な子どもたち。盛り上がっているのにしっかり統制が取られ、実に「粋」でした。しかも「品」があるのです。街角で見た「1本締め」(よおぉ、シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャンシャン=要するに3本締めの3分の1ということです。宴会の中締めによくやる「では1本締めで…よおぉ、ポン」とは違うんですね)もかっこよかった。さすが江戸っ子たちです。本当は神田明神まで行ければよかったのですが、今回はご近所だけで終わってしまいました。まあ、次の機会もあろうかと。
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