マギーは大学生。 冬休み、春休み中は、バイトにいそしむ。
叔母さんの紹介で見つけたコーヒー屋さんでの仕事。
自家製焙煎したコーヒー豆の欠けた豆を見つけるのが、今日のお仕事。
形のいいコーヒー豆だけが袋詰めされて、製品化される。
休憩時間は、焙煎したての美味しいコーヒーが飲める し、コーヒーを焙煎するいい香りの中での仕事はきらいではない。
目を見開いて、欠けがある不完全な豆を探す作業はかなりの集中力を要する。
一日の仕事の後、疲労感を抱えながら電車に乗り帰宅。
この時間はまだそれほど混んでいない。
会社帰りのサラリーマンと 高校生のグループがつり革につかまっていた。
「外人ってコーヒー、ホント好きだよな。」
と高校生の一人がつぶやいた。
「コーヒーくせー。」
えっ、コーヒー?
車内を見回すマギー。
「外国人は私一人だ…。」
そして
「今日の仕事は、焙煎したコーヒー豆の選別作業…。」
きゃーっ、私の事だ〜。
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