多田野 フー子
☆わたしはマギー
マギー コーヒーはコロン?

                                                         
マギーは大学生。
冬休み、春休み中は、バイトにいそしむ。

叔母さんの紹介で見つけたコーヒー屋さんでの仕事。

自家製焙煎したコーヒー豆の欠けた豆を見つけるのが、今日のお仕事。

形のいいコーヒー豆だけが袋詰めされて、製品化される。


休憩時間は、焙煎したての美味しいコーヒーが飲める
し、コーヒーを焙煎するいい香りの中での仕事はきらいではない。

目を見開いて、欠けがある不完全な豆を探す作業はかなりの集中力を要する。

一日の仕事の後、疲労感を抱えながら電車に乗り帰宅。

この時間はまだそれほど混んでいない。

会社帰りのサラリーマンと
高校生のグループがつり革につかまっていた。

「外人ってコーヒー、ホント好きだよな。」

と高校生の一人がつぶやいた。


「コーヒーくせー。」


えっ、コーヒー?

車内を見回すマギー。


「外国人は私一人だ…。」
そして
「今日の仕事は、焙煎したコーヒー豆の選別作業…。」

きゃーっ、私の事だ〜。


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