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2019.8.23
郷土愛「半端ない」居酒屋 早稲田にオープン  鶴田町店主 青森出店目指す
 
       
 こだわりの県産食材料理と地酒をそろえた居酒屋「笑酒屋(えざかや) どやぐんち」が東京・早稲田にオープンした。都電荒川線早稲田駅の目の前、赤い金魚ねぷたが目印の青森居酒屋は、開店から半月で早くも地元住民らの常連客でにぎわっている。

看板娘の長女由衣ちゃん(中央)と菅野夫妻

店主の菅野昌宏さん(35)は鶴田町出身。五所川原工業高校から大学進学で上京。卒業後、都内でシステムエンジニアとして働いていたが、取引先の居酒屋の魅力にはまってあっさり脱サラ。人気繁盛店などで約8年修業を重ね今月1日、満を持して開業した。

 店名は「けやぐは友人、どやぐは友人のさらに上の親友。“親友の家”で笑って青森のうまい料理と酒を楽しもう」という思いを込めて名付けた。「四大名物」料理の「親方のブランド〆鯖、俺のイカ一夜干し、白煮込串、蒸しホタテ」やしじみラーメンなど、厳選された県産食材を使ったメニューが並ぶ。


店の看板は津軽びいどろ製で、文字は伊奈かっぺいさんによるもの。店内には、厨房前にぶら下がったヒノキ札のメニュー、津軽金山焼の器、リンゴ箱の荷物入れなど、あちこちに“青森色”が見られる。埼玉県生まれの妻の由美さん(?)は「(昌宏さんの)青森愛は半端ない」と笑う
 
菅野さんは「この仕事を始めたときから、青森駅前への出店が目標。青森の人に笑って楽しんでもらえる店を作るまで頑張ります」と次のゴールに向けて熱く語った。

「どやぐんち」外観。
目隠しには鶴田町の作家によるあおもり藍を
アレンジして使用している
カウンター、テーブル合わせて16?席。営業時間は午後5時〜午前0時。火曜日定休(8月いっぱいは不定休)。問い合わせは同店(電話 03―6233―7980)へ