参加者に伝承料理の作り方を説明する かっちゃシェフの木村さん（中央） 　本県の食材を使い、モダンにアレンジしたフレンチを提供する現代青森料理とワインの店「ボワヴェール」（東京・西新橋、川口かずのりオーナーシェフ）で２４日、恒例のイベント「伝承しナイト！〜弘前狼ノ森編〜」が開かれた。 川口シェフが伝承料理に目覚めるきっかけをつくった、弘前市の“かっちゃシェフ”木村冨美さんが招かれ、数々の「弘前伝承料理」を振る舞った。 　この日は、けの汁、ニンジンの子和（あ）え、ゼンマイの白和え、サメなます、漬物、栗ご飯、焼きリンゴなど１０品以上の伝承料理が提供され、参加した３０人は木村さんの“津軽の味”に舌鼓を打った。 　乾杯の発声をした神奈川県出身の緒方謙太郎さん(５８)は、「弘前大学に入ったのをきっかけに木村さんとは４０年来の付き合い。農業指導をしたり、郷土料理を研究したり、木村さんは活動的な人。ますます頑張ってほしい」と木村さんへの思いを語った。