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2018.2.11
澤田さん(津軽三味線)に名人位 日本郷土民謡協会 研さんと若手育成誓う
 
       
 津軽三味線界の大御所で、演歌歌手長山洋子さんの師匠でもある澤田勝秋さんが、日本郷土民謡協会から名人位を贈られた。このほど開かれた各章授与式で、津軽三味線界を代表して名人位を授与された澤田さん。今後も弟子の育成とともに、自身も研さんを積むことを誓った。

名人位受章を記念し演奏する澤田勝秋さん
幼いころから手踊りや津軽三味線の指導を受けた澤田さん。15歳から津軽各地で舞台に立ち、19歳で単身上京すると民謡酒場で研さんを積んだ。

 折からの民謡ブームもあり、早くから伴奏者としてテレビ出演すると知名度もアップ。数々のアルバムレコードに加え、海外も含めた公演など精力的に活動を展開した。

 現在は芸歴50年超の重鎮として自身の演奏活動だけでなく、全国組織「澤田会」を率いて若手の育成にも力を注いでいる。

 その功績が認められ1999年には日本民謡協会の技能章に、2010年には日本郷土民謡協会から民謡栄誉賞に輝いている。

 今回の名人位は、約700人が参加して都内のホテルで盛大に開かれた同協会の各章授与式で贈られた。一門の澤田会は、年内にも祝賀会を予定しており準備を進めているという。