首都圏TOPIX 前の記事 もくじ 次の記事

2017.3.2
技術の高さアピール 学生デザイン、弘前の縫製会社製品化  原宿で洋服販売
 
       
弘前市内のアパレル産業強化を狙い、世界的なファッション教育機関「エスモード」の学生がデザインし、同市内の縫製会社が製品化した洋服の販売が1日、東京・原宿のファッションビル「ラフォーレ原宿」で始まった。学生たちが店頭で接客し、デザインのコンセプトや縫製技術の高さをアピールした販売は6日まで。

デザインした洋服について来店客に説明する学生(左)
=1日、東京・原宿
今回の企画は弘前市とエスモードが取り組んだもので、東京・恵比寿にあるエスモードジャポン東京校2年の学生たちがジャケット、パンツ、スカートをデザイン。
同市内の縫製会社「サッシュ弘前」「アルファーソーイング」「ワークス」「センチュリーテクノコア」の4社が今年1月中旬〜2月中旬に製品化し、計200点余りを1万〜2万5000円ほどの価格帯で販売している。

デニム地のジャケットなどをデザインした2年生の青木祐里英(ゆりえ)さん(20)は「こだわりにこだわったデザインがイメージ通り出来上がった。デニムの縫製は難しいが、工場の技術の高さに感動した」と納得の様子。
 
同じく2年生の中光真彩(なかみつあや)さん(20)は熱心に接客し、「製品を細かく説明したら、(来店客から)『かわいい』といった反応が聞かれた」とうれしそうな表情を見せた。
 
サッシュ弘前社長で弘前市縫製企業協議会長の長尾次仁さんは「洋服はほぼ一点物で素材も多様だったため、(縫製は)簡単ではなかったが、挑戦したことに価値がある」とし、「学生の皆さんの成長につながればうれしい」と語った。
 
「LA BOUTIQUE ESMOD」と称し、ラフォーレ原宿2階に構えた店舗には、初日から若者を中心に大勢が来店し、好みの洋服を熱心に探していた。