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2016.6.19
津軽食材でイタリアン 来月10日弘前でイベント 「楽しく味わう」企画
 
       
 東京・参宮橋のイタリアンレストラン「イル・ヴィスキオ」オーナーシェフ中田淳さん(44)が7月10日、出身地弘前市で料理イベントを開く。テレビ番組で「街の巨匠」の一人として紹介される中田さんが、イタリアンの視点から津軽の食材をさらにおいしく、楽しく味わうアイデアを提案する。中田さんにとっては古里への思いを込めた「凱旋(がいせん)企画」でもある。

7月10に地元弘前で出張イベントを開く
中田さん
=東京・参宮橋の「イル・ヴィスキオ
  中田さんは同市石川の出身。弘前高校から大阪市の辻調理師専門学校に進み、落合務シェフの赤坂グラナータに就職。その後、イタリア修業など重ね、3年前に独立し「イル・ヴィスキオ」のオーナーシェフとなった。

 来月開くイベントは「Terra Promessa Hirosaki2016 出張! イル・ヴィスキオ」と銘打った。
津軽の食材を使ったイタリアンを提供、立食形式で、シードルなどのドリンクとともに味わってもらう。
会場は弘前市土手町の「コミュニケーションショップどて箱」。
昼の部(正午から)と夜の部(午後6時から)があり、チケット制で1回30人を予定している。
 
 参宮橋では十和田ガーリックポーク、田子町の緑色の卵「緑の一番星」など県産の食材を使っている。
イタリア風ではなく、本物のイタリア料理にこだわる中田さんは「イタリアの料理はシンプルで豪快でおいしい。津軽の食材でさまざまな提案をしたい」と話す。

 今回の企画は同級生ら多くの協力で準備が進められている。今回は高校の同級生でソロアーティストの葛西正生さんがギター演奏で参加する。

 タイトルの「Terra Promessa」は「約束の地」というイタリア語。
生まれ故郷であり、錦を飾り凱旋する場所、仲間と楽しむ「約束の地」が弘前―という思いを込めた。
中田さんは「イタリアには生きることを楽しむという人生観がある。津軽を愛し、津軽をいただき、津軽生活を謳歌(おうか)するヒント満載のイベントにしたい」と力を込める。

 チケットは1人3,500円(ウェルカムドリンク付き)。
問い合わせ、チケット販売は「コミュニケーションショップどて箱」(TEL 0172−34−7121)へ。