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2016.6.9
生産拡大へ国支援を 市長ら「地方創世のけん引事例」 石破担当相に協力要請
 
       
 弘前市の葛西憲之市長らは8日、内閣府を訪れ、6次産業化の優秀事例としてタムラファーム(同市)のシードルが国際品評会で最高賞を受賞したことを石破茂地方創生担当相に報告し、地シードルの生産拡大などへの支援を求めた。

石破地方創生担当相(中央)にシードルを贈呈する
田村代表取締役(左)と葛西市長
 同社は「弘前ハウスワイン・シードル特区」の規制緩和を活用した事業者。
今年4月にドイツで開かれた「国際シードルメッセ」の品評会にシードル2種類を出品し、国内で初めて最高賞ポム・ドール賞を受賞した。
市はこの受賞を一つの契機に、シードルの生産拡大に向けた設備投資を含め、リンゴ産地の収益力強化を狙って農林水産省の「産地パワーアップ事業」の採択を目指している。

 面談は一部非公開で行われ、葛西市長とともに訪れた同社の田村昌司代表取締役が、石破地方創生担当相に受賞したシードルを贈呈。面談には木村太郎衆院議員(本県4区)が同席した。

 葛西市長は「地方創生の取り組みをけん引する優秀事例として、シードルを国内外に発信したい」と狙いを強調。産地パワーアップ事業の採択に向けた支援を求めたところ、石破地方創生担当相は「農水省に働き掛けたい」と語ったという。